シルクロード・ミュージアムGW特集
GWはシルクロードの旅に出よう
GW特別展示『平山郁夫 シルクロードをゆく』




浜名梱包輸送シルクロード・ミュージアムでは、GW特別展示「平山郁夫 シルクロードをゆく」と題して、日本画 「月の砂漠を行く」、リトグラフ 「ブルーモスク」、素描画 「仏 ストッコウ像 カブール博物館 アフガニスタン」の3点を特別公開します。
日本画家・平山郁夫氏は、生涯を通じてシルクロードを旅し、東西文明の交流、仏教伝来の道、そしてそこに生きる人々の祈りを描き続けました。
砂漠を行く旅人、青く荘厳なモスク、アフガニスタンに伝わる仏教美術。そこには、平山郁夫氏の、文化財保護活動の精神と平和への祈りを静かに伝えています。
GWのひととき、シルクロードをめぐる美と歴史の旅をお楽しみください。
展示詳細
日付 4/28㈫~5/10㈰ ※5/7㈭は休館日
展示作品紹介

「月の砂漠を行く」
平山郁夫
日本画
本作は、平山郁夫の集大成ともいえる「大シルクロード・シリーズ」の一つです。ラクダに乗った隊商が、深い群青色に染まる砂漠を静かに進んでいます。この群青は「平山ブルー」と呼ばれ、画家の故郷である瀬戸内の海の色を思わせます。金色に輝く月は暗闇を照らす希望の光のようで、砂漠に落ちる影も水面を思わせ、幻想的な世界をつくり出しています。
シルクロードは、東西を結ぶ交易の道であると同時に、物だけでなく思想、宗教、文化、人びとの心までも運んだ道でした。しかし戦争が起これば、人の往来も文化の交流も途絶えてしまいます。平山にとって、砂漠を行くラクダのキャラバンは、文明交流の象徴であり、平和への祈りを託した存在でもありました。

トルコのイスタンブールにある世界遺産「ブルーモスク(スルタンアフメト・モスク)」を題材にした、幻想的な夜の風景画です。ブルーモスクとは内部装飾に青(ブルー)を」基調とした彩釉薬タイルを用いていることに由来しています。シルクロードの終着点であるイスタンブールをテーマに、月光に照らされる大ドームや6本のミナレット(スラム教の礼拝所(モスク)に付随する、細長い尖塔))を、群青色を用いて抒情的に描き出した作品です。 本画では、背景の星空は作品発表時の1989年当時の星座の位置を計算してもらい描枯れました。
「皓月(こうげつ)ブルーモスク(イスタンブール)」
平山郁夫
リトグラフ

「仏 ストッコウ像 カブール博物館 アフガニスタン」
平山郁夫
素描画
日本画家 平山 郁夫
ひらやま いくお
平山郁夫は1930年、瀬戸内海に浮かぶ生口島、現在の広島県尾道市に生まれました。熱心な仏教徒の家庭で育ったことは、のちに仏教伝来の道やシルクロードを描く画業へと深く結びついていきます。15歳の時、学徒勤労動員先で被爆し、広島の惨状を目の当たりにした体験は、平山の心に強く刻まれました。戦後、東京美術学校を卒業し、東京藝術大学で前田青邨に学びます。被爆の後遺症に苦しむなか、三蔵法師・玄奘を描いた《仏教伝来》を制作し、画家としての重要な転機を迎えました。1966年、東京藝術大学の調査団としてトルコ・カッパドキアの壁画模写事業に参加したことを機に、シルクロードへの旅が始まります。平山にとってシルクロードは、仏教が伝わった道であり、東西文明が交わった道であり、平和への祈りを託す道でもありました。作品には文明交流への敬意と、戦争を越えた祈りが込められています。また、文化財保護にも力を尽くし、各地の遺跡や仏教美術を未来へ伝える活動に貢献しました。1998年、文化勲章を受章しました。

\ ただいま大阪の国立民俗博物館に出張中!/
企画展の紹介動画はこちら!
↑
『駱駝・胡人俑(らくだ・こじんよう)』



