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イスラム陶器
イスラム工芸美術を代表する陶器。8〜18世紀にかけて、施釉彩画、ミーナーイー手、ラスター彩など
優れた装飾技法が開発され、西・中央アジアやエジプトで多様な器形の陶器が大量に生産されました。当館所蔵品の大半は、シルクロードミュージアム 館長自身が3回にわたるイラン旅行で購入した作品であり、ペルシア陶器の最盛期と言われる9〜14世紀の作品です。
白地藍・黒釉植物・アラビア文字文鉢
時代:13世紀
出土地:イラン サーヴェー(?)
径:23cm
ガラス質の胎土に白い化粧土をかけ、その上に、黒釉や十文字や植物文、アラビア文字を描き、最後に透明釉をかけて仕上げてあり、ナスフ草書体で書かれた短文はペルシア語ないしアラビア語の詩から引用した恋歌の一部か、イスラムの箴言と思われます。
青釉貼付網文四耳壷
時代:8〜10世紀
出土地:イラン ゴルガーン(?)
H: 49cm
ササン朝ペルシアの緑釉に代わり、イスラム初期に流行した青色の釉薬。穀物の貯蔵、運搬用として作られたと考えられます。張りのある胴部と別造の円文と網文の装飾、そして鮮やかな青色が美しい作品です。
青釉子長頸瓶
時代:12〜13世紀
出土地:イラン サーヴェー
H: 29cm
茶色の胎土に青釉をかけた作品。表面は土中で釉薬のガラス質が化学変化を起こし、銀化しています。
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